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「英語の勉強、まずはTOEICから始めた方がいいのかな?」
「それとも、いきなり英会話スクールに行った方が早いのかな?」
この質問は、英語学習界における永遠のテーマです。
しかし、答えは極めてシンプルです。あなたの目的が「資格」なのか「実技」なのかによって、やるべきことは180度変わります。
この記事では、TOEICと英会話、それぞれの特徴を整理し、あなたが今どちらに時間を投資すべきかを明確に判断するための指針を提示します。
1. 結論:目的に合わせて「完全分業」すべし
まず理解すべきは、この2つは野球とサッカーくらい「別の競技」だということです。
「TOEICハイスコア=話せる」は幻想
TOEIC900点でも、マクドナルドで注文すらできない人は山ほどいます。
TOEIC(L&R)は「読む・聞く」の試験であり、「話す・書く」能力は一切問われないからです。
逆に、文法がめちゃくちゃでも、愛想よくベラベラ話せる「英会話つよつよ勢」もいます。
使う筋肉が全く違う
- TOEIC力:正確に情報を処理する「事務処理能力」。頭脳戦。
- 英会話力:瞬発的に言葉を紡ぐ「反射神経」。スポーツ。
これを同時に鍛えようとするのは、マラソン選手が砲丸投げの練習をするようなもので、どちらも中途半端になります。
2. パターンA:会社で昇進・転職したい人
履歴書に書ける資格が欲しいなら、答えは一つです。
迷わずTOEICに全振りしろ
日本の企業は、いまだにTOEIC信仰が根強いです。
「英語が話せます」と自己申告するより、「TOEIC800点です」という証明書の方が、書類選考では圧倒的に強いです。
昇進条件や転職市場での価値を上げたいなら、英会話なんてやっている場合ではありません。単語帳と模試をひたすら回してください。
英会話はスコアを取ってからでいい
スコアを取ってしまえば、会社は評価してくれます。
「実際に話せるか」は、その後の実務で覚えればいいのです(あるいは会社のお金で留学させてもらえばいい)。まずはパスポートを手に入れることが最優先です。
3. パターンB:旅行や趣味で話したい人
「現地の人と仲良くなりたい」「困っている外国人を助けたい」。そんなあなたへ。
TOEICは時間の無駄。今すぐ捨てろ
旅行会話に、TOEICで出るような「納品書のトラブル処理」や「人事部の通達メール」の知識は不要です。
難しい単語を知っていても、口から出なければ意味がありません。
TOEICの勉強をする暇があったら、独り言をつぶやいたり、オンライン英会話で場数を踏んだりする方が100倍有益です。
中学英語だけやって、オンライン英会話へ
日常会話の8割は中学英語(TOEIC400?500点レベル)でカバーできます。
難しい構文を覚えるよりも、「Thank you」のバリエーションを増やしたり、相手の目を見て話す度胸をつけたりすることに時間を使いましょう。
4. 基礎力アップのための「黄金のステップ」
とはいえ、「完全な初心者」はどうすればいいか? おすすめのルートがあります。
全人類共通:まずはTOEIC600点レベル
TOEIC600点は、「英語の基礎(中学?高校初級)ができている」という証明です。
ここまでは、会話目的の人もTOEICの勉強をする価値があります。基礎文法と単語がないと、会話も成立しないからです。
そこから道は二つに分かれる
600点を越えたら、分岐点です。
ここから「800点を目指してさらに細かい単語を覚える(TOEICルート)」か、「点数は気にせず、アウトプットの練習を始める(英会話ルート)」か。
自分の目的に合わせてアクセルを踏み変えてください。
5. まとめ:二兎を追う者は一兎をも得ず
- 昇進・転職したい:TOEIC一択。会話は捨てる。
- 話したい・楽しみたい:英会話一択。TOEICは捨てる。
- 超初心者:まずは基礎固めでTOEIC600点レベルを目指す。
一番もったいないのは、「TOEICも上げたいし、会話もできるようになりたい」と欲張って、どっちつかずになることです。
今の自分に必要なのはどっちの「筋肉」なのか?
それを見極めて、資源を一点集中させることが、最短で結果を出す秘訣です。