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「昨日覚えたはずの単語を、今日見たらすっかり忘れている……」
「自分は記憶力が悪いから、英語向いてないのかも……」
そう嘆くのはまだ早いです。そもそも、あなたの「覚え方」が間違っている可能性が高いです。
学校で習った「ノートに10回書いて覚える」という方法は、実は脳科学的には非常に非効率な方法なのです。
この記事では、科学的なデータに基づいた、「脳が忘れたくても忘れられない」最強の暗記メソッドを伝授します。
1. 「書いて覚える」は今すぐやめなさい
多くの人がやりがちな「書き取り」ですが、実は時間の無駄です。
書くことは「作業」になりがち
ノートに10回書いている最中、何を考えていますか?
「あと3回書かなきゃ」「字が汚くなったな」などと考えていませんか?
手が動いているだけで、脳は停止しています。これは「勉強」ではなく単なる「書道」です。時間がかかる割に、脳への刺激は少ないのです。
見る・言う・聞くの「多感覚」を使う
書く代わりに、「見て、声に出して、耳で聞く」。これを同時に行います。
五感を総動員することで、脳の海馬への刺激量は倍増します。
しかも、書くよりスピードが圧倒的に速いので、同じ時間で何倍もの単語に触れることができます。
2. 脳科学が証明した「最強の暗記サイクル」
記憶のメカニズムを知れば、効率は劇的に上がります。
エビングハウスの忘却曲線の真実
有名な「忘却曲線」が教えてくれる教訓は、「人間は忘れる生き物である」ということです。
1回で完璧に覚えようとする努力は無駄です。どうせ忘れます。
重要なのは、「忘れかけた頃にもう一度出会う」こと。これを繰り返す(復習する)ことで、脳は「ああ、これは重要な情報なんだな」と認識し、長期記憶に送ってくれます。
1日10個ではなく、1日100個を繰り返す
「毎日10個ずつコツコツ」は、実は効率が悪いです。1ヶ月後には最初の単語を忘れているからです。
おすすめは、「毎日100個の単語を、1週間毎日繰り返す」方法です。
1個にかける時間は1秒で構いません。とにかく「接触回数」を増やすこと。これが記憶定着の正解です。
3. 1ヶ月で1000語覚える具体的スケジュール
では、具体的なトレーニングメニューを紹介します。
1セット目にやること:仕分け
まず、単語帳の100個を見て、「知っている単語」と「知らない単語」を仕分けます。
知っている単語はもう二度と見る必要はありません。あなたの脳のリソースを、「知らない単語」だけに集中投下するためです。
2セット目以降:0.1秒で即答する練習
英語を見て、0.1秒(瞬時)に日本語の意味が出ないなら、それは「覚えていない」と同じです。
「apple……えーっと、りんご!」ではなく、「apple(りんご)!」と反射的に出るまで、高速でカードをめくるように繰り返します。
夜寝る前と、朝起きた直後のゴールデンタイム
夜寝る前の15分でガーッと詰め込み、朝起きた直後の15分で「昨日の単語」をテストします。
睡眠中に整理された記憶を、朝のテストで「想起(思い出す)」することで、記憶は強烈に定着します。
4. それでも覚えられない単語の対処法
中にはどうしても覚えられない「天敵」のような単語がいます。それらの倒し方です。
Google画像検索を使う
文字情報だけで覚えにくい名詞などは、画像検索してください。
例えば「squirrel(リス)」という文字だけでなく、リスの写真とセットで覚えることで、映像記憶として脳に残ります。
語源(パーツ)に分解する
長い単語は分解します。例えば「predict」なら、
「pre(前もって)」+「dict(言う)」=「予言する、予測する」。
漢字の部首(へん・つくり)と同じような感覚で理解でき、応用も効くようになります。
5. まとめ:単語力は「才能」ではなく「回数」
最強の単語暗記ルール
- 手を使わず、目と口と耳を使う。
- 1つに時間をかけず、回転数を上げる(1語1秒)。
- 忘れることを前提に、何度も会いに行く。
「単語が覚えられない」と悩む人のほとんどは、能力不足ではなく、単に「繰り返しの回数」が足りていないだけです。
千本ノックのように、何度も何度も単語のシャワーを浴びてください。
ある日ふと、英語を見た瞬間に日本語の映像が浮かぶようになります。そこまで行けば、あなたの勝ちです。