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「英語を勉強しよう!」と思い立った時、あなたはまず何をしますか?
書店に行って単語帳を買う? YouTubeで動画を見る? 英会話スクールを検索する?
実は、それらはすべて「間違い」です。
これから長い英語学習の旅に出るのに、地図もコンパスも持たずに歩き出すようなものです。これでは、すぐに道に迷い、疲れて立ち止まってしまいます。
この記事では、教材を買う前に絶対にやっておかなければならない、たった1つのことについてお話しします。これをするかしないかで、学習の継続率は劇的に変わります。
1. 単語帳を買うのはまだ早い!
やる気に満ち溢れている時ほど、人は「形」から入りたがります。しかし、それが落とし穴です。
「手段」から入ると必ず失敗する
「TOEICの参考書を買った」「英会話アプリをダウンロードした」というのは、あくまで「手段」を選んだに過ぎません。
しかし、どこに行きたいのか(目的)が決まっていないのに、乗り物(手段)を選んでも意味がありません。北海道に行きたいのに、沖縄行きの飛行機に乗って努力しても、目的地には永遠に着かないのです。
多くの人が見落としている「学習のコンパス」
多くの英語学習難民は、「英語ができるようになりたい」という漠然とした願いしか持っていません。
しかし、「英語ができる」とは具体的にどんな状態でしょうか?
翻訳家レベル? ネイティブと議論できるレベル? 買い物ができるレベル?
この「解像度」が荒いままスタートすると、途中で「何を勉強すればいいんだっけ?」と迷子になってしまいます。
2. 最初にやるべきこと:それは「ゴール設定」
単語を覚える前にやるべき唯一のこと。それは「自分が英語を使って何をしているのか、具体的なゴールを決めること」です。
「英語ができる」の定義は人それぞれ
以下のAさんとBさんを見てください。
- Aさん:海外旅行が好きで、現地の人と仲良くなりたい。
(必要な英語:中学文法、日常会話フレーズ、リスニング) - Bさん:仕事で英語の文献を読む必要がある。
(必要な英語:専門用語、リーディング力、正確な文法知識)
Aさんが難しい文法書を読む必要はありませんし、Bさんが発音練習に時間を割くのは非効率です。ゴールが違えば、やるべき勉強は全く異なるのです。
具体的な場面を妄想する
ゴール設定のコツは、「映像としてイメージできるレベル」まで具体化することです。
良いゴール設定の例
×「英語がペラペラになりたい」
○「来年のハワイ旅行で、ホテルのフロント係に『景色の良い部屋に変えてほしい』と英語で交渉して、成功して笑顔で部屋に入る」
ここまで具体的だと、「じゃあホテルでの英会話フレーズを覚えよう」「交渉に必要な丁寧な言い回しを知ろう」と、やるべきことが明確になります。
3. ゴールが決まれば「やらないこと」が決まる
英語学習において最も重要なのは、「何をやるか」よりも「何をやらないか」です。
旅行英会話なら「CNNニュース」はいらない
日常会話が目標なら、難しい経済ニュースを聞き取る必要はありません。難しいイディオムも不要です。「やらないこと」を決めることで、限られた時間を目標達成に必要な学習だけに集中投下できます。
ビジネス英語なら「海外ドラマ」は遠回り
逆に、ビジネスで成果を出すのが目的なら、スラング満載の海外ドラマを見るのは遠回りです。ビジネス独自の定型表現やメールの書き方を学ぶ方が、明日の仕事に直結します。
4. 1日目のアクションプラン:A4用紙一枚の魔法
では、今すぐノートかA4用紙を用意してください。そして、以下の3つを書き出してみましょう。
目的・期間・動機を書き出す
- 目的(Goal):英語を使って何をしたいか?(具体的に)
- 期間(Deadline):それはいつまでに達成したいか?
- 動機(Why):なぜそれを達成したいのか?(ワクワクする理由)
例:
目的:海外のプロジェクトメンバーとZoomで雑談を盛り上げる。
期間:3ヶ月後のキックオフミーティングまで。
動機:信頼関係を築いて、スムーズに仕事を進めたい。カッコいいと思われたい!
見える場所に貼る効果
書き出した紙は、トイレの壁や冷蔵庫、手帳の表紙など、毎日必ず目にする場所に貼ってください。
勉強が辛くなった時、この紙を見ることで「そうだ、自分はあの瞬間のために頑張っているんだ」と初心に帰ることができます。これが最強のモチベーション維持装置になります。
5. まとめ:さあ、コンパスを持って旅に出よう
英語学習の成功は、スタート前の準備で決まります。
いきなり走り出したい気持ちをぐっとこらえて、まずはじっくりと自分の心の声を聞いてみてください。「なぜ英語をやりたいの?」「英語でどんな景色を見たいの?」
本記事のまとめ
最初にやるべきは「教材選び」ではない。
「具体的なゴール設定」こそが、最短ルートへの地図になる。
地図さえ手に入れば、あとは一歩ずつ足を進めるだけです。迷いなく進む一歩は、とても力強く、楽しいものになりますよ。