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「仕事が忙しくて勉強する時間がない」「参考書を開くとすぐ眠くなる」……。
社会人にとって、英語学習の最大の壁は「難易度」ではなく「継続」です。特に英語に苦手意識がある人にとって、疲れた体にムチ打って勉強するのは至難の業でしょう。
しかし、英語ができるようになった社会人の多くは、実は「ガリ勉」ではありません。彼らは、意思の力に頼らず、生活の中に英語を組み込む「仕組み」を作るのが上手いのです。
この記事では、3日坊主の常習犯でも実践できる「頑張らない英語学習術」を紹介します。キーワードは「脱・根性論」。賢くサボりながら、着実に成果を出す方法を学びましょう。
1. 社会人の9割が勉強できない原因は「意思の弱さ」ではない
多くの人が「自分は意思が弱いから続かないんだ」と自分を責めますが、それは間違いです。原因は脳の仕組みにあります。
残業後の脳に勉強は不可能
人間の「意思決定力(ウィルパワー)」は、朝起きた時が最大で、夜になるにつれて消耗していきます。
朝から晩まで仕事で決断を繰り返した後の脳は、ガス欠状態です。その状態で「さあ、苦手な英語をやろう」と思っても、脳が全力で拒否するのは当たり前の防御反応なのです。
失敗する典型例
「家に帰って、お風呂に入って、落ち着いてから2時間勉強しよう」
→ リラックスモードに入った脳を再起動するのは不可能です。結局スマホを見て寝てしまうのがオチです。
「時間がない」は嘘、「仕組みがない」だけ
「忙しい」と言いつつ、スマホを見る時間や、ぼーっとテレビを見る時間は必ずあるはずです。
問題は時間が物理的にないことではなく、「何をするか決めていない時間」が多すぎることです。この空白の時間を、あらかじめ「英語の時間」として予約しておくことが必要です。
2. 根性に頼らない「自動化」英語学習法
意思の力を使わず、ロボットのように自動的に勉強を開始するためのテクニックを紹介します。
「勉強場所」を固定する
家は誘惑が多い場所です。テレビ、ベッド、冷蔵庫……。これらに抗うには莫大なエネルギーが必要です。
おすすめは、「勉強はカフェか電車でしかしない」と決めてしまうことです。
- 会社帰りに必ず最寄駅のカフェに寄る。
- 電車に乗ったらスマホではなく単語帳を開く。
「場所」と「行動」をセットにすると、脳はスイッチを切り替えやすくなります。「家では勉強しなくていい」と割り切ることで、精神的にも楽になります。
「If-Thenプランニング」で迷いを消す
行動経済学で証明されている最強の習慣化テクニックです。「もし(If)Xしたら、その時(Then)Yする」と決めておきます。
- If:電車に乗って座れたら
Then:単語アプリを開く - If:トイレに入ったら
Then:壁に貼った英文を1回読む - If:CMに入ったら
Then:瞬間英作文を3つやる
考える余地をなくすことが、継続のコツです。
3. 英語嫌いでも続く!短時間・高効率メニュー
長時間机に向かう必要はありません。隙間時間の積み上げで十分です。
通勤電車の20分:リスニングではなく単語
騒音のある電車内でのリスニングは、初心者には難易度が高すぎます。
電車の中は「単語の暗記」か「文法の読み直し」に最適です。スマホを取り出す前に、ポケットに入れた単語帳を取り出す癖をつけましょう。
お風呂での10分:声に出すアウトプット
お風呂は誰にも邪魔されない最強の個室です。
ここでは「音読」や「独り言英会話」を行いましょう。声が響くので、自分の発音を確認しやすいメリットもあります。
「シャワーを浴びながら、今日の出来事を英語で実況する」だけでも最高のトレーニングです。
寝る前の5分:今日やったことの復習
記憶は寝ている間に定着します。
布団に入ってから、「今日覚えた単語はなんだっけ?」「あの文法はどういう意味だったっけ?」と軽く思い出すだけで、記憶の定着率が倍増します。
4. 疲れている時専用の「逃げ道」を作っておく
どうしてもやる気が出ない日は必ず来ます。その時の対処法を決めておきましょう。
「1日1分でもOK」ルール
「0」にしないことが重要です。「今日は疲れたから、単語帳を1回開いて閉じるだけでOK」という激甘ルールを作っておきます。
不思議なことに、一度開くと「せっかくだから1ページだけ見るか」となることが多く、結果的に5分、10分と続いたりします。ハードルは極限まで下げておきましょう。
洋画を見るだけの日を作る
本当にダメな日は、勉強感がゼロの行動に切り替えます。
好きな洋画や海外ドラマを、日本語字幕で見るだけでも構いません。「英語の音に触れた」という事実があれば、罪悪感を持たずに済みます。
5. まとめ:頑張らないからこそ、結果が出る
英語学習はマラソンです。最初の1キロを全力疾走しても意味がありません。
社会人のための鉄則
- 意思の力には頼らない。
- 「いつ・どこで」やるかを固定する。
- 疲れた日は1分でOKにする。
「毎日歯磨きをするように英語に触れる」。これができるようになれば、あなたはもう勝ち組です。焦らず、淡々と、生活の一部にしていきましょう。