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「英語を話せるようになりたいけれど、難しい勉強はもう無理……」
そんな風に諦めていませんか? 実は、英語を話すために、分厚い専門書や高度な語彙力は必要ありません。
私たちのゴールは、論文を書くことではなく、コミュニケーションを取ることです。そのために必要なツールは、実はすでにあなたの頭の中に眠っています。それが「中学英語」です。
この記事では、なぜ中学英語だけで話せるようになるのか、どうすれば眠っている知識を「使える武器」に変えられるのか、その具体的なメソッドを解説します。大人のやり直し英語に、難しいことは一切不要です。
1. 結論:日常英会話の8割は「中学英語」でカバーできる
「中学レベルで大丈夫?」と不安に思うかもしれませんが、断言します。日常英会話の8?9割は、中学で習う文法と単語だけで成立します。
ネイティブも難しい文法は使っていない
映画や海外ドラマのセリフを分析すると、使われている単語のほとんどが中学校で習う基礎単語(約2000語レベル)であることが分かっています。
ネイティブスピーカーも、普段の会話で仮定法過去完了や複雑な倒置構文を連発しているわけではありません。
例:言いたいことを簡単に言い換える
「彼はその会議への出席を拒否した」
難しい表現:He refused to attend the meeting.
中学英語:He said no to the meeting.
どちらも意味は通じます。後者なら、中1レベルの単語だけで構成されています。これで十分なのです。
「知っている」を「使える」にするのが鍵
日本人の多くは、知識量としてはすでに十分なものを持っています。読めばわかるし、テストなら解ける。しかし、「話す」となると言葉が出てこない。
これは、知識が「勉強用フォルダ」に入ったままで、「会話用フォルダ」に移動していないからです。必要なのは、新しい知識を詰め込むことではなく、すでにある知識を瞬時に取り出せるようにするトレーニングです。
2. 中学英語やり直し、挫折しない勉強法
では、具体的にどのように復習すればよいのでしょうか。大人がハマりやすい落とし穴を避け、最短距離を進むためのポイントを紹介します。
範囲を絞る!全部やる必要はない
中学英語をすべて完璧にする必要はありません。特に、会話であまり使われない細かい文法規則(重箱の隅をつつくような知識)は無視してOKです。
優先すべきは「英語の語順(5文型)」と「時制(現在・過去・完了・進行形)」、そして「助動詞(can, will, shouldなど)」です。これらが会話の骨格を作ります。ここさえ押さえれば、あとは単語を当てはめるだけで無限に文が作れます。
文法用語を捨てて「イメージ」で理解する
「関係代名詞の制限用法が…」といった専門用語は、学習の邪魔になります。用語ではなく、「それが持つイメージ(核心)」を理解しましょう。
学習のヒント:前置詞のイメージ
例えば「on」を「?の上に」と丸暗記していませんか?
「on」の本来のイメージは「接触(くっついている)」です。
だから、天井にハエが止まっているのも "on the ceiling" だし、壁にかかっている絵も "on the wall" なのです。
このようにイメージで捉え直すと、暗記量が減り、応用力がつきます。
3. 「使える英語」に変えるための実践トレーニング
理解した中学英語を、会話で使えるレベルに引き上げるための具体的なトレーニング法です。
瞬間英作文:反射神経を鍛える
最も効果的なのが「瞬間英作文」です。これは、簡単な日本語の文を見て、瞬時に英語に変換して口に出すトレーニングです。
「これはペンです」「彼は早く走りますか?」といった、バカバカしいほど簡単な文から始めます。ポイントは「スピード」です。頭の中で翻訳するのではなく、日本語を見た瞬間に口が勝手に動く状態を目指します。これが「英語回路」を作る最短の方法です。
独り言英会話:アウトプットの予行演習
相手がいなくてもできる最強のアウトプット法が「独り言」です。身の回りのことや、自分の感情を中学英語で実況してみましょう。
- I'm hungry. (お腹すいた)
- I have to go to work. (仕事行かなきゃ)
- It looks like rain today. (今日は雨っぽいな)
言えなかった表現はあとで調べます。これを繰り返すと、「自分専用のフレーズ集」が頭の中に出来上がっていきます。
4. 最短ルートのおすすめ教材紹介
大人のやり直しに最適な教材の選び方です。
薄い参考書が最強である理由
何度も言いますが、分厚い本は敵です。「中学3年間の英語を1つにまとめる」系の、薄くてイラストが多い本を1冊選び、それを最低3周してください。
1周目は「ふーん、そうだったな」と思い出す程度。
2周目は「理屈を理解する」ことを意識。
3周目は「例文を暗唱できる」までやり込む。
あれこれ手を出すより、1冊をボロボロにする方が、知識の密度は圧倒的に高くなります。
5. まとめ:中学英語は最強の武器になる
「中学英語しかできない」と恥じる必要はありません。むしろ、「中学英語さえできれば、世界中の人とコミュニケーションが取れる」と自信を持ってください。
本記事のまとめ
- 日常会話は中学英語で9割カバーできる。
- 難しい単語は使わず、知っている単語で言い換える。
- 「瞬間英作文」で反射神経を鍛えれば、英語は話せるようになる。
あなたの英語学習のゴールは、TOEIC満点ですか? それとも、英語で楽しく話すことですか?
もし後者なら、今すぐ難しい参考書を閉じ、中学英語の世界に戻ってきてください。そこには、あなたが探していた「英語を話す楽しさ」が待っています。