中学英語を「理解」するには?

中学英語を「理解」するには、どうすればいいのでしょうか。英語の参考書を多数、執筆している著者が、詳しく解説しています。

<目次>
1.中学英語を理解する2つのポイント
2.日本語と英語の違いを意識する
3.「今、何を勉強しているのか」を意識できるようになる
4.中学英語が理解できるようになる参考書


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中学英語を理解する2つのポイント

中学英語を理解するには、2つのポイントがあります。

(ポイント1)日本語と英語の違いを意識する
(ポイント2)中学英語を勉強している際、「今、何を勉強しているのか」を意識できるようになる

それぞれについて、どういうことなのか、じっくり解説していきます。

日本語と英語の違いを意識する

中学英語の成績がそこそこ良かった人でも、平気で、「Food want.」のような英文を書いてしまいます(「食べ物が欲しい」と言いたいのでしょう)。
なぜ、このような致命的なミスを犯すのでしょうか。
それは、中学英語を暗記ですませてきて、「日本語と英語の違い」が意識できていないためです。日本語と英語の違いを意識する必要があります。
では、日本語と英語では、どのように違うのでしょうか。

その違いの中で、最も重要なものに、「文型」があります。
文型とは、言葉の並び順です。たとえば、日本語では「私は」「野球を」「する」の順番で話しますが、英語では「I(私は)」「play(する)」「baseball(野球を)」の順番で話すのです。
これを知らないから、「Food want.」のように、「ありえない」英文を書いてしまう人がいるのです。

このように、日本語と英語の違いを知ることが、中学英語を理解する上で重要です。
しかし、学校で文型を習っているはずなのに、なぜ、ありえない間違いをしてしまうのでしょうか。

実は、私の学生時代、以下のことが起きていました。

◆中学校の英語教師:文型は高校英語で勉強するので、流すくらいでいいだろう。
◆高校の英語教師:文型は中学英語で勉強しているはずだから、流すくらいでいいだろう。

つまり、私には、文型を学ぶ「場所」がなかったのです。
だから、いつまでも英語の基本が固まらず、ずっと英語が苦手なままだったのです。

「今、何を勉強しているのか」を意識できるようになる

次に、中学英語を勉強している際、「今、何を勉強しているのか」を意識できるようになる必要があります。
そのために、必要な知識が「品詞」です。
つまり、「国語」の力ですね。

たとえば、「現在分詞」を学習しているとき、「the boy playing the piano」のような英文を教わると思いますが、品詞がわかっていないと、一体、何を勉強しているのか、全体像がつかめません。
だから、たとえば以下のような穴埋め問題ならば解くことができます。

the boy (    ) the piano(ピアノを弾いている少年)

<以下のように考えてしまいます>
英文には「〜している」の部分がない。だから、「playing」だ!

しかし、「公園で遊んでいる少年はタロウです」のような日本語を、英語になおすことはできないのです。

こうなれば、高校英語でつまづきますし、社会に出てからも困ります。
また、いくら穴埋め問題ができても、英会話では全く役に立ちません。

やはり、英語学習に必要な最低限の国語の力をつけて、中学英語を理解できるようにする必要があります。
しかし、学校で国語を習っているはずですし、英語では国文法ほどの知識は必要ないのに、なぜ、国語の力がないのでしょうか。

実は、私の学生時代、以下のことが起きていました。

◆中学校の英語教師:文型を理解するために必要な国語の知識は、小学校や中学校の国語の授業のときにやっているだろう。教える必要はない。

国語の基礎がなかった私は、全く英語が理解できないという状況になっていました。

つまり、「これくらい、わかるだろう」と思い込んでいる教師のやる気のなさが、私が英語が理解できなかった原因だったのです。

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中学英語が理解できるようになる参考書

残念ながら、教師を選ぶことはできません。
そこで、自分で以下のことをキチンと勉強しないといけません。

主語、補語、目的語、動詞、形容詞、副詞、前置詞、句、節……。

しかし、これらのものを独学で勉強するのは大変です。
そこで、お勧めしたいのは、「基本にカエル英語の本」という参考書です。
中学英語を理解するうえで必要な知識を、基本から丁寧に、わかりやすく教えてくれます。この参考書を読むだけで、文型や品詞も理解できるようになります。
他にも、「もう一度、中学英語」もお勧めできます。
大人に向けて製作された参考書ですが、英語の基本を丁寧にわかりやすく解説しています。また、句・節など応用的な内容も無理なく、身につけることができます。

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