中学英語の参考書は1冊で済むはずがない

たまに「中学英語は、この参考書1冊でOKだ」というキャッチコピーをみますが、本当に1冊で可能なのでしょうか。

<目次>
1.中学校の授業を思い出すと1冊にできないのがよくわかる
2.中学英語を1冊にまとめると分厚い参考書になる
3.分厚い参考書だと挫折する理由
4.書店にある「中学英語はこれ1冊でOK」の参考書の真実の姿


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中学校の授業を思い出すと1冊にできないのがよくわかる

社会人になれば、会社に結婚に5分くらいスピーチしなければならないときがあると思います。実際にスピーチしたことがある人ならわかると思いますが、何を話すべきなのかスピーチの内容を「原稿」を用意すると、わずか5分のスピーチでも、A4の原稿が数枚、必要です。

つまり、口で話すと5分で済むことも文章という形になれば、A4の原稿、数枚、必要なのです。

よく考えてみると、(小学校で英語が義務化されていないときは)教師がみっちり中学3年間かけて英語を教えます。この3年間という膨大な時間をかけて教師が「口で」教えてきたことを、もしA4の原稿という「文章」にすればそれこそ、数千枚、必要なのではないでしょうか。つまり、学校という「必要最低限」の教育でさえ、授業を文章という形にすれば、数十冊の本になります

中学英語を1冊にまとめると分厚い参考書になる

数十冊の本も、1冊の分厚い本にまとめることはできます。
また、フォントを小さくして1ページに詰め込めば、その「分厚さ」も幾分マシになります(何割かは薄くできます)。
確かにこの1冊には中学英語のほぼすべてが掲載されているので、これを買えば、ほかの参考書を買わなくても済むかもしれませんが、辞書を想像してみてください。
1ページ目から勉強していくことはできないと思います。
それと同じです。
分厚い参考書だと途中で挫折すると思います。

しかも、単に分厚いだけではありません。
わかりにくいので、かえって時間がかかってしまいます。
どういうことでしょうか。

分厚い参考書だと挫折する理由

パソコンをさわったこともないひとに、パソコンの利用方法を教えないといけないとします。
丁寧に教えようと思えば思うほど、話す時間がかかるのではないでしょうか。
話す時間がかかるということは、それを文章にすると長文になるのは前述の通りです。

それと同じです。
英語を丁寧に解説しようと思えば思うほど文章の量は増えていくので、分厚い参考書はさらに分厚くなります。

というわけで、市販されている分厚い参考書は、わかりにくく、「この文はどういう意味なのだろう?」などと考える時間が増えてしまい、かえって時間がかかります。
何より、前述の通り、分厚ければ分厚いほど挫折する確率がはねあがります。

書店にある「中学英語はこれ1冊でOK」の参考書の真実の姿

「中学英語はこれ1冊でOK」という参考書をつくるのは不可能だとわかっていただけたでしょうか。
「中学英語はこれ1冊でOK」という参考書は以下のいずれかです。

1.単なる宣伝文句。本を売るために「中学英語は、この参考書1冊でOKだ」という騙しのキャッチコピーをつけている
2.中学英語の基本だけを丁寧に解説していて「この参考書で勉強すれば、他の参考書も理解できるようになるよ」という意図のもの
3.中学英語のポイントをまとめていて「この参考書は、あくまで復習のために使う」という意図のもの

上記1のような参考書は買いたくないですね。

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